マイクロシリカ

マイクロシリカ(一般の材料名はシリカフューム)はElkem社の登録商標です。電気炉(金属シリコンおよびフェロシリコンの製造装置)から発生する副産物で非晶質(アモルファス)で球状の二酸化珪素の超微粒子です。

マイクロシリカはコンクリートの混和材として世界的に広く使用されております。
海外ではコンクリートの耐久性を高めるためにマイクロシリカを4-20%添加する事例が多く、特に塩害や硫酸塩対策に効果を発揮しております。技術的な裏付けは、セメント粒子に対して平均粒度が0.15ミクロンの微小な粒子がコンクリート中の空隙を埋める(フィラー効果)こと、そしてセメント中のCa(OH)2とのポゾラン反応で強固なC-S-H(Calcium silicate)を生成させる事により緻密な組織を実現するためです。この緻密な組織は塩化物イオンなど鉄筋を錆びさせる元素の進入・移動を抑制させます。
マイクロシリカを添加したコンクリートは高密度で高強度となり耐久性が飛躍的に向上します。別名100年コンクリートとも言われます。マイクロシリカ(シリカフューム)は21世紀のエコ社会に貢献する材料として注目されております。
また、マイクロシリカは副産物であるため、製造に関わるCO2(二酸化炭素)換算量が殆どありません。マイクロシリカでセメントの一部を置換する事により、CO2換算量を低減することが出来ます。

MS microsilica photo

REACH: Registration, Evaluation, Authorization and Restriction of Chemicals

Elkem ASはMicrosilicaのREACH申請に関して2007年6月1日より積極的に取り組んでおります。
2009年10月現在は初期申請内容につき変更無いことを協議しております。
CAS# 69012-64-2
EINECS# 273-761-1
Preregistaration 完了、Deadlineは2010年

サンプルなどご用命はお問い合わせフォームからお願いします。